漁業の技術を競う地域活性化イベント「世界耳吊り選手権」が北海道八雲町で初開催!

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2017年6月10日、漁業のスキルを競うイベント「世界耳吊り選手権 in  八雲町」が北海道の漁師町、八雲町で初開催されました。

このイベントでは、八雲町のメイン産業でもあるホタテ養殖の作業の1つである「耳吊り(みみづり)」のスピードを競う競技が行われました。

耳吊りとは、ホタテの稚貝の耳に穴を開けて、テグスを通してロープに括りつける作業のことです。詳しくは以下の記事をご覧ください。

ホタテの養殖作業「耳吊りとは」

 

漁業イベントの目的

今回史上初開催となったみみづりの競技イベントですが、開催の目的としては大きく分けて2つあります。八雲町の知名度向上とホタテ産業の活性化です。

 

八雲町の知名度向上

八雲町景色

 

耳吊り選手権の開催の目的の一つは、八雲町という町の知名度を向上させる目的があります。

八雲町は資源が豊富で美味しい食べ物や雄大な自然がたくさんあり、とても可能性の秘めた町です。しかし、八雲町という町の知名度は全国はおろか、北海道内でもそこまで高くありません。

 

昔から八雲町の課題は、持っているものをPRできていない部分にあると言われていました。

そこで、このような全国的に見てもユニークなイベントを開催することで、メディアや町外の人々の注目を得やすくし、八雲町のブランディングを図る事を目的としているのです。

 

実際にもしこのイベントが年々拡大し、北海道でも有名な大きなイベントになれば、毎年全国各地からイベント目当てに観光客や漁業関係者が訪れる町になります。そうすれば自ずと八雲町の美味しい食べ物や、自然などの素晴らしい素材についても注目されるようになることでしょう。

 

ホタテ産業の活性化

ホタテ産業

 

みみづり選手権開催のもう1つの目的は、ホタテ産業を盛り上げることです。

八雲町の位置する噴火湾では、多くの町がホタテ養殖を行うホタテの聖地となっています。しかし、そんなホタテ産業ですが、年々人手不足が深刻な問題となっていて、多くの漁師さんが働き手を探すのに大変な苦労をしています。

 

漁業イベントが開催されたここ八雲町でも、担い手と働き手不足により、ホタテ養殖を止める漁師さんが増加しています。一時はホタテの漁獲量日本1と呼ばれていた八雲町のホタテ産業が衰退していくのは八雲町はもちろん、日本全体を見てもマイナスでしかありません。

 

そこで、ホタテ産業にスポットを当てたイベント開催することで、まずはホタテ養殖をたくさんの人に認知してもらおうという狙いがあります。さらに、ユニークなイベント形式にすることで、みみづり自体にも興味を持ってもらうことができれば、今後の働き手不足問題を少しでも解消できると考えます。

 

少子高齢化が最も進んでいる地方の現状では、ただ今までのように単純にアルバイトを募集したり、親戚のヘルプで産業を支えていくのには限界がきています。このように新しいアプローチ方法で、担い手や働き手を探していくことは今後必要となって来るのかもしれません。

 

漁業イベント内容 

 

「世界耳吊り選手権 in 八雲町」は2017年6月10日(土)12:00〜16:00に八雲町の中心市街地にあるはぴあ八雲で行われました。

八雲町のメイン産業でもあるホタテ養殖の作業の一つ「耳吊り(耳づり)」の競技が目玉でもあるイベントは、飲食や体験コーナーの出店もあり、お祭りのようなスタイルで開催されました。

 

イベント競技内容

漁業イベントの目玉でもある「耳吊り(みみづり)選手権」は、予め穴が開けてあるホタテの稚貝(赤ちゃん)の耳と呼ばれる貝の端っこに糸を通し、ロープに括り付ける作業のスピードを競う世界初の競技です。

 

競技では制限時間が設けられていて、その時間内により多くのホタテの稚貝をロープに括り付けた人の勝ちとなります。

 

このロープにもテグス、ループ、アゲピンと呼ばれる3種類があり、それぞれ得意な部門にエントリーしてもらい、部門毎に競争をしました。

 

体験コーナー

イベント開催中は、漁師さんに教えてもらいながら耳吊りを体験できるコーナーと、ホタテ釣りを体験できるコーナーがあり大変好評でした。

 

耳吊り体験コーナーでは、耳吊りを知ってはいるが見たことがない地元の農家さんや、町外から来た耳吊りを聞いたことのない観光客などが真剣に漁師さんの説明を聞きながら楽しく体験をしていました。

 

耳吊り体験コーナー

 

実際に耳吊りを見て、聞いて、やってみる機会は普段はないので、こういった機会でホタテ産業のことをもっとたくさんの人に理解してもらう重要なコーナーでした。

 

ホタテ釣り体験では、金具をホタテに挟ませて釣るといった、豊浦町では世界大会が行われている競技を体験できる貴重な体験をたくさんの子供達を中心に楽しんでいました。

 

ホタテ釣り体験

 

やって見たら意外と楽しく、大人たちもハマってしまう面白い競技です。これをきっかけに八雲から豊浦町のホタテ釣り大会にエントリーする人も出てくるかもしれません。

 

店舗コーナー

今回のイベントでは、地元八雲町の飲食販売店舗を中心にもたくさんの店舗が出店していました。

 

北里大学 学林ファーム

 

今回販売されていた商品は以下になります。

  • 地元の素材と調味料を使った、ベビーホタテ焼きそば、ベビーホタテホイル焼き、ホヤホイル焼き、ベビーホタテ炊き込みご飯、ビール、酎ハイ、ソフトドリンク(C+a&大寺漁業部)
  • 北里八雲牛と八雲の軟白ネギを使った焼肉(北里大学)
  • 地元で取れた牛乳を使ったソフトクリーム、コーヒー牛乳、カステラ、ラスク、ヨーグルト等の乳製品(学林ファーム)
  • かき氷、くじ引き、スーパーボール等子供向けの商品とゲーム(若人の集い)
  • 地元の素材を利用したアクセサリー品(八雲シンフォニー)
  • 地元で取れた魚介類(高木水産)

 

どの店舗も大変賑わっていて、行列ができている所もありました。地元の特産品を使った物が多く並んでいたので、町民はもちろん、町外から来た人にも八雲町の物をPRする効果的な出店でもありました。

 

漁業イベントの結果

今回の第一回世界耳吊り選手権 in 八雲町は、様々な観点から見て総合的に考えると、成功だったと判断できます。

第一回目にしてはかなり多くの人が町内外から集まりましたし、メディアも予想以上に集まりました。

 

競技結果

耳吊り選手権の競技の結果ですが、テグス部門では、八雲町の山越の漁師に研修に来ているベトナム人の技能実習生が優勝しました。上位3名が全員ベトナム人で、世界大会というに相応しい国際色豊かな戦いでした。

テグス部門表彰式

 

ループ部門では、圧倒的な速さを見せつけた、八雲町落部出身の20台の漁師の娘さんが優勝しました。とにかく早かったです。

ループ部門表彰式

 

アゲピン部門では、なんと地元八雲町に通う中学生が優勝を果たしました。おじいちゃんが漁師でよく手伝いながら大会に向けて練習をして来たそうです。3位にも小学生が入るなど、子供達が活躍した部門でした。

アゲピン部門表彰式

 

500人以上も参加

今回の耳吊り選手権は、当日の天気が雨で、第一回目ということもあり、運営側は集客にはかなり不安があったとのことですが、実際には当日500人以上もの人が集まりました。

 

耳吊り大会の賑わい

 

誰もが「想像以上の人が来た」と驚いていました。運営側でのPRの頑張りや、大会の奇抜さが多くの人の関心を呼んだとされています。

 

町外からも多く参加

参加者についても予定していた30名より多くの応募があり、八雲町外からもたくさんの応募がありました。

今回は、函館、豊浦、虻田からわざわざ第一回目の大会に参加しに来てくれました。町外にも大会や八雲町のことをPRするにはうってつけの機会だったはずです。

 

テレビ3社

第一回で比較的小規模なイベントだったにも関わらず、当日はテレビ局が3社も取材に訪れていました。STVとNHKについては、大会運営側から取材の依頼をしていましたが、UHBは自ら大会の情報を聞きつけて取材に訪れたそうです。

 

テレビインタビュー

 

大会終了後も、ニュースで耳吊り大会のことが流れていて町民や訪れた人たちは興奮していました。

メディアを通じてイベントと八雲町の知名度を上げるのはとても効率的な方法なので、効果もかなりあったのではないかと予想されます。


新聞2社

テレビの取材に加え、当日は新聞社も2社来ていました。北海道新聞は運営側からの情報提供によって当日取材に来てました。毎日新聞は独自に情報を入手し取材に訪れていました。

 

今後の漁業イベントの展開

今回成功を納めた「第一回世界耳吊り選手権 in 八雲町」ですが、今後はさらなる飛躍を目指しているそうです。

 

来年の第二回目のイベントでは、第一回目の2倍以上の規模にし、近いうちに八雲町で1番大きな行事にしていきたいと、運営側ははりきっていました。

 

実行委員会代表も挨拶で言っていましたが、将来的には豊浦の世界ホタテ釣り選手権、有珠山の世界雪合戦大会を超える規模のイベントにしていきたいそうです。

 

大きなイベントになればなるほど、町民の意識も深まり、町外からの観光客も増えるので、本イベントの目的である、八雲町の知名度の向上とホタテ産業の活性化に繋がっていくということですね。

 

今後のイベントの動きに期待です。

 

まとめ

今回初開催のイベント「第一回世界耳吊り選手権 in 八雲町」は今後の八雲町、第一次産業、漁業、ホタテ産業にとって大きな一歩となったことでしょう。

 

一回だけの成功ではなく、今後はどんどん規模を拡大していき、本当の意味で地域活性化に繋がる一大イベントになっていくことを期待しています。

 

最後にイベントの写真をいくつか紹介していきます。

興味がある人は是非来年の「第二回世界耳吊り選手権 in  八雲町」に行ってみて下さい。

詳細はFacebookにページがありますので、ご確認下さい。

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

https://www.facebook.com/world.mimizuri.championship.in.yakumo

 

八雲町長挨拶

八雲町長挨拶

 

八雲商工会長挨拶

八雲商工会長挨拶

 

テグス部門スタート前

テグス部門スタート前

 

テグス部門スタート

テグス部門スタート後

 

稚貝枚数カウント

漁師さん(スタッフ)による稚貝枚数カウント風景

 

ループ部門スタート前

ループ部門スタート前

 

ループ部門スタート

ループ部門スタート後

 

ループ部門途中経過

ループ部門途中経過

 

アゲピン部門スタート

アゲピン部門スタート後

 

アゲピン部門途中経過

アゲピン部門途中経過

 

 

 

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